長くて辛かった3年間・・・
年長の3月。怒涛のイベントが続き、親も子も先生も、この時期は駆け抜けるように一日一日を過ごしました。

年長最後の懇談会(保護者会)もありました。通常は、先生が幼稚園での子どもたちの様子を伝え、こんな出来事があった、子どもたちはこんな風に成長した・・・と教えてくれたり、様々な連絡事項を報告して終わるものでした。
今回の最後の懇談会は違いました。集まった保護者一人一人も順番にひと言話して下さい、と先生から言われました。
もちろん、まず先生のお話がありました。先生は途中、涙を堪えられず泣きながら子どもたちとの別れを悲しんでくれました。本当に良い子たちばかりだった・・・と。
私もそう思います。
長男と同じクラスだった子たちは、本当に優しい子ばかりでした。男の子はしゃべらない長男と遊んでくれたり、女の子は面倒見が良すぎて時々先生に止められるほど、長男のお世話をしてくれました。
順番で話すお母さんたちの言葉にも、先生への感謝と、良いクラスに恵まれて楽しい幼稚園生活を送れたことへの喜びに満ち溢れていました。
そして、私の番が最後の方に回ってきました。
もちろん、先生や子どもたち、お母さんたちへの感謝の気持ちは伝えました。先生やお母さんたちの支えや理解なしでは、きっとここまでやってこれなかったと、心の底から思うから。
でも、話しているうちに、後ろ向きな言葉が次から次へと溢れてきてしまいました・・・。ここまできて綺麗ごとだけでは終われない、という想いに駆られてしまったのです。本当の想いを伝えたい・・・と。
「この3年間は、みんなとは違い、本当に辛くて長い3年間でした・・・。」「幼稚園の行事に参加するたびに、長男のしゃべらない姿を目の当たりにして、現実から逃げ出したくなりました・・・。」「何度、退園してしまおうと思ったか分かりません・・・。」と。
話しながら、涙も止まらなくなってしまいました。
ふと、先生を見たら、先生の目は真っ赤でした。周りのお母さんたちも泣いていました。
今思うと、晴れやかな卒園の日を間近に控え、みんなが感謝と喜びを伝えあっている時に、水を差すようなことを言ってしまった自分が本当に情けないです。
なぜ、あんなに自分の感情を爆発させてしまったのか、あの場で言うべきことではなかったのに・・・、と反省しました。

思いがけない反応
その後、長男が家に帰って来て、私はどんよりした気持ちのまま、先生が書いてくれた「連絡帳」のコメントを読みました。
そこには、『お母様が辛く苦しんでいる時期に、私がもっと出来ることがあったのではないかと思うと涙が止まりませんでした・・・。』と書かれていました。
また、『〇〇(長男)君との2年間は、色々と学びがあった反面、力不足で申し訳なかったと反省も多くあった』と。それでも、『仲間と一緒に過ごした時間は〇〇(長男)君なりに楽しんでくれたと確信しています!この先も〇〇(長男)君なら大丈夫!』と締めくくってありました。
それから、私の後ろ向きな発言を聞かせてしまったお母さんたちからもメールが届きました。
『苦しかったね、頑張ったね、でも一緒に卒園できて嬉しいよ』とか、『うちの子は、〇〇(長男)君のことが大好きだよ。話さなくてもちゃんとコミュニケーションは取れていたんだよ』とか。
そして、こんな言葉さえも。
『ついつい子どもには、親としての価値観でこうしろ、ああしろと言ってしまうけど、そんな思い通りにはいかない・・・。でも、今日の〇〇(私)ちゃんの話を聞いていて、一緒に苦しんだり悲しんだり、子どもの想いに寄り添うことって大事だな、と気付いたよ』と。
私の吐き出した愚痴に、優しい言葉を送ってくれる先生やお母さんたち。
またまた私は、人の優しさに救われた気がします。

晴れて卒園!!
それから数日後、長男はみんなと一緒に3年間お世話になった幼稚園を卒園しました。
卒園証書を手に、長男はとても晴れやかな顔をしていました。
長くて、辛くて、苦しくて、もがいた3年間だったけど、楽しいことも嬉しいことも山ほどありました。
それはきっと、周りの環境や人に沢山助けられたからだと思います。
そして、これからも長男と向き合い、寄り添い、私たち親子間の努力と、周りに理解してもらうための外へ向けた努力を続けていかなければいけない、とも感じています。
「小学校」という大きな大きな壁を前に、まずは頑張った3年間を褒めてあげたいと思います。
長男よ、卒園おめでとう!!

