休園からの幼稚園復帰~「場面緘黙症」の子に対する環境の変化は最小限に!!~

不登校

年中の3学期を休園した後、長男は無事に年長になりました。

もともと長男の通う幼稚園は、年中から年長へ上がる時にクラス替えはありません。

ただ、担任の先生は代わります。

たまたま稀なケースだったのか、もしかしたら長男がいたからなのか・・・は、分かりませんが、年中で受け持ってくれていた先生が、そのまま年長のクラスでも担任の先生になりました。

場面緘黙症の長男にとって、「環境の変化」は最も苦手なことであり、嫌いなことです。

場合によっては、更なる拒絶反応をして、「幼稚園、もう絶対行きたくない・・・!!」ということになっていたかもしれません。

それが、クラスのお友達も先生も変わらずに、年長に上がれたのです。

長男にとっては、とてもラッキーなことだったと思います。

長男の「場面緘黙症」は変わらずとも、とりあえず周りの環境が変わらなかったことはとても大きいです。

幼稚園へ復帰

こうして無事に長男は幼稚園に復帰できました。

久しぶりにクラスに戻ってきた長男を、先生もお友達も温かく迎えてくれました。

・・・が!!

良いスタートを切れそうだな、と思った矢先、長男は「幼稚園、行きたくない・・・。」と早速言い始めたのです。

大きな環境の変化はなかったにしろ、そもそも「幼稚園」という場所がダメだったのです。

復帰したところで、すんなり上手くいくはずもなかったのです・・・。

「復帰できた~!」と喜んだのも束の間、すぐに以前の大変さが待ち受けていました。

そして、私も先生も、この時はまだ「場面緘黙症」というものを知らなかったので(もう少し後で知ることになります)、幼稚園での長男への対応はまだまだ手探り状態でした。

先生の作戦

とりあえず私は、毎朝「幼稚園に行きたくない」という長男をなんとか着替えさせ、バスの時間には到底間に合わないので、幼稚園まで送っていくようになりました。

また、幼稚園になんとか行ったものの「もう無理~!」という日は、幼稚園から連絡が入り、早退する為にお迎えに行きました。

先生は、頑張って登園した長男をとても褒めてくれました。

そして、幼稚園での様子を事細かに私に報告してくれました。

なかなか着替えず先生が手伝ったこと、みんなより遅れていたお絵描きがやっと完成して嬉しそうだったこと、お弁当の時間にお友達が言った事に思わず吹き出して笑っていたこと、体育の時間にやったリレーでちゃんとバトンを受け取り勢いよく走り出したこと・・・。

先生の言うことに頷いてくれるようになったことや、時々は笑顔も見られるようになったことも。

①朝は私が送って行き、早退する日もアリとする。

②短い時間でもいいから、なるべく幼稚園には毎日来るようにしてみる。

そんな作戦でいこう、と先生は提案してくれました。

何より私が嬉しかったことは、先生が「全て手伝うのではなく、言葉で応援する」という方法をとってくれたことでした。

長男は、何かをする時に、『本当にこれで合っているのか・・・?』と、人一倍不安になってしまうのです。

だから、先生が何度も何度も指示しても、なかなかすんなりと動けません。

そこで先生は、「それで合っているよ!」「間違っていないよ!」という言葉掛けをしてくれて、長男に「自信」を持たせるような対応をしてくれたのです。

その甲斐もあって、少しずつ少しずつ、長男が幼稚園で頑張れる日も増えていったように思います。

どうしても克服できなかったこと

その中で、どうしても長男が克服できなかったことがありました。

それは『ゲーム』の時間。

特に『ジャンケン』でした。

みんなでワイワイ大騒ぎをして楽しむゲームの時間は、長男にとっては苦痛の時間そのものでした。

そしてその中に『ジャンケン』があると、長男は泣き出すそうです。

シクシクと。

ゲームの時間があると予め分かっている日の朝は、特に登園を嫌がり、泣いて拒絶したほどです。

それでも登園した時は、長男はゲームに参加せずに見ているだけにしました。

『ジャンケン』の何がそんなに嫌だったのか。

家でリラックスしている長男に聞いてみると、「負けるのが嫌だから・・・」と答えました。

家にいる時や家族とは、平気でジャンケンをします。

勝てば喜び、負ければ悔しがります。

そうです。

長男は、「幼稚園ではしゃべれない・感情を素直に表現できない」からこそ、ゲームはもちろん、ジャンケンが苦手なのです。

感情がモロに出てしまうジャンケンをしたくはないのだと思います。

幼稚園に復帰した長男の「環境の変化」を最小限に抑えるために、先生は様々な努力をして下さいました。

でも、長男自身が持っている根本的な問題を変えることは、並大抵のことではないのだ・・・と、この時私は思い知らされました。

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